精神的ストレスを受けやすい人

   2017/06/09

精神的ストレスは、脳の防御反応によってある程度抑えられますが、その許容量は人それぞれです。

例えば仕事で失敗をしたとしても「次への糧にして、今度は失敗しないようにするぞ」と捉える人と「自分はもうダメだ、きっと出世もできないだろう」と捉える人では当然ストレス状態に陥るのは後者です。

ここでは、精神的ストレスを受けやすい人がどういった精神構造を抱えているのかについて説明します。


 

【マイナス思考とストレス】

精神的ストレスが原因でストレス外来を受診する患者に顕著にみられる思考パターンがあります。

それが「マイナス思考」です。

上記のように失敗を次への糧と捉えるか、自分はダメだと捉えるかの違いです。

マイナス思考の人は、どの場面においても「どうせ」「でも」「無理」「ダメ」といったような口癖や考えに陥りがちであり、概して自信を喪失しています。

決してできるようなことも「もし、できなかったらどうしよう…」と考えるため、自分でストレスフルな状態を作り上げていきます。

結果、その状態に耐えきれなくなりストレス外来を受診するというかたちになります。

【生育歴とマイナス思考】

もともとの気質もありますが、どちらかといえばマイナス思考に陥りがちな人には、小さい頃の環境による性格形成が大いに関係していると考えられています。

特に母親との関係が大きく、完璧主義の母親であった場合はテストで100点を取れば褒められるけど98点ではダメな子供と言われてしまいますし、母親が気分屋であった場合には怒られないように顔色を窺います。

そのような親に育てられると、100点を取れない自分には価値がない、親を怒らせる自分はダメだと、知らず知らずのうちに自分に無価値観を植え付けて育っていくのです。

もちろんストレス外来に罹ったからといって、性格そのものは変えることはできません。

カウンセリング・認知行動療法やうつ病の場合は投薬治療で、少しでも「性格のクセ」と向き合いストレスを感じにくい方法に導くことがベストといえるでしょう。

【精神的ストレスと喪失体験】

また、「喪失体験」をきっかけにストレス外来を訪れる人も多く、精神的ストレスの中でも最も強いストレスとされています。

配偶者の死や離婚・別居、親族や友人・ペットの死など、愛すべき存在との別離の体験は脳内の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンの分泌に影響を与え、数値でも証明されています。

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