ストレス外来の4大要素③化学的ストレス

   2017/06/09

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ストレス外来の4大要素の中で「化学的ストレス」と聞くと、とても難しいものに聞こえますし、ストレス外来で治療を行っているストレスの中でいちばん想像がつきにくいものではないでしょうか。

ここでは化学的ストレスの概要について説明します。


 

【化学的ストレスとは】

ひとことで表すと「栄養素や外界の刺激による体内の化学変化で起こるストレス」を指します。

口から摂取した食物は、身体の中で消化・吸収をしながらホルモンなど他の物質に変化して、栄養として取り込まれたり身体の機能を保つ役割を果たします。

通常の食生活や生活環境では化学的ストレスを引き起こすことはありませんが、そのバランスが崩れると身体に変調を来すためストレスを感じストレス外来を受診する要因となるのです。

バランスを崩す原因として、偏食などによる栄養の過不足やインスタント食品などの食品添加物などの化学物質の過剰摂取がこれにあたります。

後述しますが、その代表的な物質がカフェインやカプサイシンであり、うつ病の人は摂取を控えるべき物質といえるでしょう。

栄養バランスの取れた食事をきちんと摂ることによって改善されます。

【栄養素以外の化学的ストレス】

また、経口摂取できるもの以外にも、予期せぬ化学物質が知らず知らずのうちに刺激として体内に取り込まれることによって化学的ストレスを引き起こすことがあります。

身近なものではタバコの副流煙、また車の排気ガスや工場による大気汚染や、仕事や女性のおしゃれなどで使用するシンナーやトルエンは大気中に分子として漂い、肺や皮膚から身体の中に取り込まれます。

それらの物質はおおむね「臭い」がきつく、臭いの分子が身体に入ると脳のすぐ下にある「臭球」に反応し強いストレスを感じて、ストレス外来を受診するに至るのです。

人間はおいしそうな食べ物の匂いや花などのいい匂いには脳がリラックスするようできていますが、嫌な臭いやきつい臭いには防御反応が起きるのです。

ストレスにさらされそうな場所に近づかないことや物質を避けることが得策でしょう。

【日光とストレスの関係】

日光も化学的ストレスと大いに関係があります。

うつ病でひきこもりの状態であったり、地下室で仕事をしている人など、日光に当たらない生活を続けると体内のホルモンや神経伝達物質が減少するため、化学的ストレスを訴える場合があります。

適度な日光浴で改善しますが、紫外線もあるため浴びすぎには注意しましょう。

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